ピアノの表現には右脳が大切


** 【表現力豊かな演奏にするには】 **


コンクールなどでのピアノの演奏は表現豊かなものが求められますが、これには右脳の働きが関係しています。

右脳がよく働いている状態では、思い切りの良い表現力の高い演奏ができます。

どのようにしたら右脳弾きのピアノ演奏ができるかというと、できるだけストレスが少ない状態にしてあげることです。

ストレスが少ない状態では、弾いている間に演奏を楽しめるので、聴く側にもそれが伝わります。


そもそも、ピアノのレッスンで譜読み、練習…暗譜、この間は左脳をよく使い、機械的な能力を使っています。

暗譜ができたらそこからが右脳をよく使うレッスンの始まりです。
美しい音色、細かい強弱、自分が表現したい音・音楽を加え曲を完成させていきます。
この期間を長く集中してレッスンしなければなりません。


ミスタッチや暗譜の不安があると、強いストレスがかかり、記憶が怪しくなります。
すると、左脳が働き、表現も硬くなるのです。

ムードや感情表現など、音楽表現に気持ちが傾いている場合は右脳の関与率が高いといえます。
リラックスした状態で演奏しているときは右脳がよく働いていて、良い演奏となっています。悪い緊張がないのでミスも少なくなるのです。


表現力豊かな演奏にするには、左脳弾きではなく、右脳がよく働く状態、これが大切です。

正確な音の長さやゆるぎないテンポも大事ですが、これらを意識しすぎると左脳弾きになり、機械的な演奏に聞こえてしまいます。

真面目な生徒さんが陥りやすいこともわかっているので、ピアノのレッスンの際、指導する側も注意が必要になります。

このように自分で脳をコントロールすることは難しいですが、右脳がよく働く状態に準備することは可能です。


** 【表現力を高める練習方法】 **

譜読みも早い時点で完成させ、暗譜やテクニックの不安もなくなるよう、早めのレッスン計画が大切です。

そして音楽表現に集中して練習する時間を長くとるようにしましょう。

練習方法の1つに、フレーズごとにどこからでもすぐに「反応よく」引き出す練習があります。

反応がよいということは、技術的に余裕があることになります。ミスタッチや暗譜の不安なく、少ないストレス状態で演奏できます。ストレスが少ないと“右脳”の働きがよくなり、思い切りの良い、表現豊かな演奏ができます。

反応が悪いと強いストレスがかかり、記憶が怪しくなります。“左脳”がでしゃばり、表情が硬くなります。左脳には、下準備練習時のみ活躍させ、右脳を使った練習時間を多くとるようにしましょう。

ピアニストは左脳も右脳の働きも優れています。
曲のテンポや構成、ソルフェージュ的な反応、楽典の反応、左脳が良く働き、さらに芸術的な表現を反応する右脳が一緒に働いているのです。